第29回東北心血管イメージング研究会
当番世話人 阿部 直樹
(つがる西北五広域連合 つがる総合病院)
このたび、第29回東北心血管イメージング研究会の大会長を拝命いたしました、つがる総合病院の阿部直樹と申します。
本研究会は、2026年3月14日(土)にフォレスト仙台にて開催いたします。
近年のPCI(経皮的冠動脈インターベンション)では、ステントレス治療が過半数を占める施設も見られるようになりました。ステントレスPCIにおいては、スコアリングバルーンによる治療が望ましく、その際に悪性解離の発生有無を確認するため、IVUS、OCT、OFDIといったイメージング評価が不可欠です。さらに、ローターブレーター、ダイアモンドバック、ELCA、DCAといった各種デバルキングデバイスを用いる際にも、イメージングは治療追加の必要性や最終結果を判断する重要な鍵となります。一方で、PCI前の冠動脈CTによるプラーク性状やプラークの分布、そして石灰化の局在などの情報は、治療戦略立案に大きく寄与します。このように、現代のPCIにおいてイメージング評価は治療の成功を左右する要素であり、合併症の早期発見・予防にも極めて重要です。
今回の研究会では、メディカル一般講演に加え、特別講演として自治医科大学附属さいたま医療センターの坂倉健一先生にご登壇いただき、石灰化病変の治療戦略についてご講演をお願いしております。また、メディカルスタッフの皆さまを対象として、ELCAとイメージングのセッションなど準備しております。
本研究会を通じて、最新のイメージングの知識を深めていただき、今後の診療や治療戦略に還元していただければ幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。